さえない奴

（No.8：こりー）
『オォマエラマァヂサァイコー！』

�hぉおおおおおおおおおおおおおおお！！

というわけで、前回書いたように
ヌリップノットのライブに行って来た俺、ら・ぱるかだ。
もう、最高のショウでしたよ。
最高のパホーマンスでしたよ。
大興奮でしたよ。気合いをたくさんもらいましたよ。

『ああ、これでまた明日からがんばって生きていける。
ありがとう、覆面の男達よ！』

と思いつつ会場を後にしたんですよ。
ところがですね。
翌日の木曜、そして金曜と、とんでもない忙しさで。
風呂好きの俺が風呂を断念するほどの忙しさでして。
せっかくもらった気合いを一気に使い果たしてしまったようだ。

『サァァァワァァァゲェェェェ！！』

いや、今は無理っす。マジで。

---------------------男日記---------------------

ライターさんとの打ち合わせを終えて帰ってきたみづこが言った。

（みづこ）
『今、居酒屋で打ち合わせしてたんだけどさ、
隣の席がすげえサエない男子の集団でさあ。』

（俺）
『サエないって、どんなのよ？』

（みづこ）
『5人組で、たぶん学生だと思うんだけど
二人は、まあ普通っちゃ普通だけど、
ちょいブサイクで安物の服着てる感じでさ。
一人はもう、見るからにデブオタ。
で、あとの二人は、なんて言うのかなあ・・・・
・
・
・

宇宙飛行士っぽい感じ。』

・
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・
悪い、その
サエない宇宙飛行士っての
全然わかんないんだけど？

で、そいつらがまた

もんんんんのすごく頭の悪そうな会話してたらしいんで、

その会話をなんとなく再現してみる。

『でも、武田さんは結構巨乳だよな。』

『うんうん。巨乳。』

『岸本さんの方が巨乳じゃない？』

『えー？　そうかあ？　岸本はそれほどでもないだろう。』

『これからさ、ビジネスで成功する為には失敗を恐れちゃダメだよね。』

『いや、こういう時期だからこそ慎重にやらないと。』

『リスクを恐れてたら何もできないよ。』

『今は先が全然読めないから難しいよね。』

『ところで、田中さんって案外巨乳なんだよね。』

『そうなの？　気にして見た事無かったなあ。』

『顔は高橋さんがかわいいよね。』

『ダメダメ。巨乳じゃないじゃん。』

『そうだよ。やっぱり巨乳じゃないと。』

『だけど、ビジネスを成功させるポイントってあるはずだよね。』

という感じで、『巨乳』と『ビジネス』の話を

延々繰り返していたらしい。

何時間もずーっとだ。

バカじゃねえの？　こいつら。

『安心しろ。
おまえらみたいなサエない奴らは
素人巨乳やビジネスチャンスとは無縁だから。』

と伝えてあげたい気持ちでいっぱいだ。

3月30日付け//ご挨拶（のみ）