8月31日付け//ご挨拶(おっちょこ尻)
第三回
おっす。俺、ちょっこんあいた。元気かい、みんな?
きょうも俺の尻のちょっといい話をするよ。
毎日更新のつもりが一日あいたけど、大人ってそんなもんさ。
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ある日、俺はあたたかい風呂につかり極楽気分だった。
その時、ふと思った。『うつ伏せに寝てつかったら気持ちいいだろうなあ』
俺の実家の風呂はちょっと広めなので、少々窮屈でもうつぶせになれるかもしれない。
俺は早速ためした。不格好にごそごそと動いてみたところ、なんとかうつ伏せに成功。
膝を折った多少窮屈な姿勢ではあったが、なんとも気持ちがいい。
『これはいい! なぜいままで試さなかったのだ、俺よ。』
うちの湯舟の片側には傾斜がついていて、これがまたなんとも楽チンであった。
『はあ〜、俗悪俗悪♪』
などとつぶやきつつしばらくうつぶせを堪能。
十分にあたたまったところで、そろそろ出る事にしようと思った。
窮屈な姿勢だったので、起き上がるのも一苦労だ。
もぞもぞとなんとか体勢を整え、さぶりと起き上がったその時。
尻になんともいえない危険でクリーピングな感触とともに激痛が走る。
その感触は、音にして表すとすれば『ジョリ』と『ギョリ』の中間くらいだ。
『あバブギョゴぱはあっ!』
あせって顔を水面につけてしまったため、あやうく溺れる所だった。
何が起こったのか全く理解できないまま、直立状態でまず尻を確認すると
幸い出血はあまりないものの、べろりと尻ほっぺの皮がムケて痛々しいことこの上ない。
いったい犯人は誰なのだ? と、あまり推理を働かせるまでもなく気付いた。
蛇口である。
蛇口、向こうに押しやるの忘れてたんだな、俺。湯舟のほうににょっきり出たままだ。
起き上がる時こいつに、尻も裂けよとばかりに激しく擦過させてしまったようなのだ。
俺は風呂に裸のまま立ち尽くし、べろ剥けの尻と蛇口を
交互に見つめつづけるばかりだった。
溺れなくてよかった・・
『高校生ラガーマン、自宅の風呂で溺死!! 尻には謎の生傷が!?』
こんな見出し、イヤすぎるヨ。
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