10月1日付け//ご挨拶(挨拶のみ)
先日、みづこさんに「おみやげ」としてモノを渡された。

モノとはなにかといと、下着である。

袋ではなく箱に入っていて、変わってるなあと思う俺だったが、

箱に書いてある事など全く読まずにバリバリとあける。

派手だ。黒地で、縁はショッキングピンクで彩られている。

ちょっと派手すぎないか? と思いつつさっさと履く俺。

ものすごいビキニパンツだ。

小さい。

あきらかに小さい。

洗面所のほうにいるみづこさんに声をかける。

『おーい、これ小さいぞ?』

『ヒップハングのジーンズを履く時用に、小さくつくってあるんだよ』


ははあ、なるほど。腰浅ジーンズでも下着がはみださないようにか。

しかし、それにしても小さい。

ヒップハング用とはいえ、腰が浅いにも程がある。

俺の持ち物が粗末だからこそかろうじて中におさまっているが、

平均よりちょっと大きいちんこの主人であればあきらかにはみ出すであろう。

俺のものでさえ、少しでも興奮の徴候をしめせば

たちまちコンニチワと上から顔を出すのは間違い無い。

自分の股間をじっとみつつ思案しているとみづこさんが戻ってきた。

俺を見た瞬間崩れ落ち、身体を震わせて笑っている。

『やっぱりこれ小さいすぎないか?』

と聞いてみるが、そんな俺の声も耳に届いてはいないようだ。

そんなにおかしいかと、鏡で自ら確認してみると、なるほど、これはみっともない。

ちんこのふくらみは、中でどのようにとぐろをまいているか

はっきりわかるほどにシルエットくっきりだし、

尻の方はほっぺたにガッチリ食い込み、肉がぽってりあまっている。

そして、やはり布地スペースがあまりにも小さい。

何かおかしいと感じた俺は箱を確認してみる。

『…オーリー・ガールズだと?』

そう。女性物だったのだ。しかも、雑誌のオマケだ。

ちくしょう、だまされた。

いや、もらった時に良くパッケージを見ればわかる事なので、

だまされたというのはちょっと違うか?

笑いのおさまったみづこさんに問いただすと、

『女性用ビキニパンツを「ら・ぱるか」が履くかどうか、まゆみと賭をした』

という事である。当然、みづこさんは「履く」ほうに賭け、

まゆみさんは「履くわけない」と言っていたわけだ。

女性用だという事を理解する前に俺がさっさと履いてしまったため

勝負は無効となってしまったが、一応まゆみさんに伝えておこうと思う。

『たとえ女性用だと知っていても、とりあえず履いていただろう。』


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